FXの「スワップポイント」とその仕組みとは?
FXの「スワップポイント」とは?
FXが人気を集めている理由の一つに『スワップポイント(スワップ金利)』を受け取ることが出来るという点があります。
スワップポイントは、金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買う取引を行ったときに、『金利差分を受け取れる』という仕組み。
例えば、円を売って1万ドルを買った場合
米国の金利が4.50%、日本の金利が0.5%の場合、
4.50% - 0.5% = 4.00%がスワップ金利となります。
スワップポイントは1万ドルにつき年間で、400ドル、1ドルを100円とすれば、日本円で40,000円ということになります。
これを日割り計算すると、40,000円÷365日=109円
1日につき約109円のスワップポイントが受け取れることになります。
スワップ金利は日々変動しますが、外為業者では、通貨ペア毎に一律で設定しているケースがほとんどで、業者間で多少の差があります。
FXでは、売買した通貨の金利差調整額が毎日発生します。高金利の通貨にFXで投資して、スワップ金利を得る。これが毎日の収入源になっている人も多いようです。
このような運用は『スワップ運用』とも呼ばれ、初心者がFXをはじめる場合のオーソドックスなトレード手法で、スワップ金利の高い外為業者を選ぶことをおススメします。
FXの「スワップポイント」の仕組み
例えば米ドルを買うということは、日本円を渡して代わりに米ドルを受け取る。
日本円と米ドルを交換することになります。
ここで、外貨の両替とは違い、その場で受け渡しをするのではなく、2営業日後になります。
これをロールオーバーすることで、決済をずっと繰り延べることが出来るのです。
ロールオーバーとは、保有している通貨をクローズまでに決済せず、翌営業日に持ち越すことをいいます。
例えば、 1日にドル円を115円で1万ドル買いの取引をした場合、1日の受渡日は、2営業日後の3日です。
2日の朝までに、反対売買がなければ、ロールオーバーとなり、その後、5日に116円で1万ドル売った場合、このときの受渡日は、2営業日後の7日です。
そうなると、1日に買ったときの受渡日が先送りされ、7日に重なると、受渡日の先送りが停止され、7日に売買損益の受渡が行われます。
1日の買い建玉はもともと受渡日が3日で、7日まで4日間受渡日を先送りされたことになるのでその分のスワップポイントが発生します。
FXでは投資家は何もせずに、このロールオーバーでポジションを毎日翌日に繰り延べ続けられ、受取金利が発生するというわけです。
受取金利と支払金利の差額が毎日行われ、受け取る金利が多くて、支払う金利の分が少なければ、スワップ金利を受け取れますが、逆に受け取る金利よりも支払う金利の方が多ければスワップ金利を支払うことになってしまいます。
このスワップポイントは、通貨によっても異なり、通貨の国の政策金利などの変動によっても変わります。
スワップ運用もリスクはある
先ほどスワップ運用が良さそうと感じた方が多いのではないでしょうか?
スワップ運用にもリスクはあります。
金利を狙うため、長期保有が前提となります。
金利の高いポンドや豪ドルなどを買い、スワップ金利と為替差益のどちらも得ることが可能ですが、為替相場の変動のしかたによっては、損失が膨らんでしまうというリスクも知っておく必要があります。
例えば、豪ドルやニュージーランドドルは高金利なことから日本の投資家にも人気がありますが、もともと豪ドルやニュージーランドドルのマーケットは小さいため、大口の注文があった場合の相場は、一方向に動きやすくなってしまうという特徴があります。
高金利通貨を持っていると、スワップポイントを得られるという安心感から、相場の変動で多少の損失を被っていても、「また戻るだろう」という気持ちになってしまいがちですが、急激な円高になってしまうと蓄積したスワップ金利が一気に吹き飛んでしまうということがあり得るので注意が必要です。
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